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Hitachi
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当社のハンディターミナル用アプリケーション開発技術の特徴

  1. クライアントサーバ方式、Web方式、バッチ処理、リアルタイム処理など多様なニーズに対応
  2. ハンディターミナルのアプリケーションに連携するサーバソフト、パソコンソフトの開発実績が豊富

概 要

 ハンディターミナルとは、作業者が携帯して持ち運びできる小型の情報端末で、バーコード、2次元コード(QRコード)、RFIDなどの識別情報を読み取り、情報収集する機器です。
 一般的には、製造業の進捗管理、流通業の棚卸・入出荷などの業務のため物流現場、店舗、倉庫などで使用されています。
 ハンディターミナルのほとんどの機能は、パソコンと同じくアプリケーション(ソフトウェア)で実現されていて、アプリケーションがなければ何もできません。

 ハンディターミナルのアプリケーション(ソフトウェア)は下記の特徴があります。

  1. それぞれのハンディターミナルメーカーが独自のOS、開発言語を持ち、インターフェイス仕様も様々です。
  2. 画面が小さく、操作キーも少ない。
  3. ユーザのニーズが様々で、シンクライアント、リッチクライアント、Web、クライアント/サーバ方式(C/S方式)などの開発方式が多種であり、かつリルアルタイム処理、バッチ処理など運用方式も多様。
    また上位システム、読み取り対象、周辺機器などにも様々なニーズがあります。

 当社は、産業・流通向けのシステム構築で、ハンディターミナルのアプリケーション開発を長年経験し、業務に沿った画面設計、そしてアプリケーションの開発を行なっています。

当社技術の特徴

 ハンディターミナルを使用したシステム機器構成は、下図のように上位システムとの通信および周辺装置との通信が必要となります。(下図ではこれまでの当社使用機器を載せています。)

システム機器構成

1. ほとんどの運用方法へ対応可能(アプリケーション構成)

 ハンディターミナルのアプリケーション開発は、以下があります。

  • クライアント/サーバ方式(C/S方式)
  • シンクライアント/リッチクライアントといわれるWebベースの方式
  • エミュレーション方式

 当社は、クライアントサーバ方式だけでなく、シンクライアント/リッチクライアントのアプリケーション開発の実績もあり、構成にとらわれずに開発することができます。

クライアントサーバ方式 クライアント、サーバそれぞれに専用アプリケーションを用意する。
シンクライアント方式 アプリケーションをサーバ上で動作させる方式で、サーバで一元管理を行う。(サーバサイドプログラム)
リッチクライアント方式 必要に応じてアプリケーションをダウンロードし、配布や導入の手間がかからない。クライアント側で動作する方式。(クライアントサイドプログラム)

2. 無線、有線両方の通信方式に対応可能

 ハンディターミナルの通信方式には、無線通信(無線LAN等)方式と有線通信(RS232C等)方式があります。

無線通信(無線LAN等)方式 リアルタイム処理(情報を取得したタイミングでサーバに情報を更新します)に使われることが多い。
有線通信(RS232C等)方式 バッチ処理(情報をハンディターミナルに蓄積させて、作業終了後にサーバと接続して情報を一括更新します)に使われることが多い。

 有線/無線の違いによりサーバへの情報更新のタイミングが違ってきます。


3. サーバソフト、パソコンソフトの開発経験が豊富

 特に上位システムでの在庫管理、倉庫管理,入出荷検品システムなどのアプリケーション開発にも多くの実績があります。


4. コミュニケーション ( シリアル通信、ネットワーク通信 )、近距離無線通信 ( Bluetooth、
    IrDA ) などのコア技術に精通し、その開発経験も豊富です


5. ハンディターミナルの使用されるシステムにおけるハンディターミナルとその周辺装置の
    機種選定

 多様なユーザニーズそれぞれに適した機種選定を行います。

当社の実績(経験)

 実績の一部を下記に示します。

業 種 業 務 用 途 稼動台数 アプリケーション構成
小売業
E社
物流倉庫管理 物流倉庫の入出荷検品、棚卸等の倉庫業務に使用しています。 2,000台 C/S
卸業
H社
物流倉庫管理 同上 300台 シンクライアント
サービス業
E社
店舗商品管理 店舗の入荷検品、棚卸、店頭への品出し等に使用しています。 400台 リッチクライアント
小売業
C社
物流什器在庫管理 RFIDを使用した物流什器の貸出管理に使用しています。 20台 C/S
運輸業
J社
整備機材管理 輸送機の整備機材の配備・貸出管理、点検記録、棚卸に使用しています。 30台 C/S
(サーバは仮想環境)

設計者のノウハウ(一例)

  1. 情報収集だけでなく、他システム機器とのデータ連携も可能
     作業によっては情報収集完了に伴い、他の機器への作業指示等を出す必要があります。たとえば物流倉庫のように、検品作業後にソータシステムへ検品完了を通知し、検品済み商品を仕分させたりします。
     また、棚卸や検品の結果などを印字する必要がある場合は、情報収集完了時に携帯ラベルプリンタから結果ラベルを印字させます。
     このように、ハンディターミナルは、情報収集だけでなく他機器との連携を行うことで、現場作業の効率を向上させることができます。

  2. アプリケーション設計
     ハンディターミナルは、パソコンと比べて画面サイズや入力キーに制限があるため、画面レイアウトやキー設定により作業性が大きく変わります。
     当社は、産業・流通向けシステムを中心に多岐にわたる業種のシステムを構築してきました。その経験を活かし、小さい画面のサイズ、少ない入力キーでも現場作業の効率を落とさずに、利用できるハンディターミナルのアプリケーション開発を行っています。

  3. 無線式通信方式
     車載端末のように無線通信可能範囲外でハンディターミナルを使用する場合などは、データを蓄積しておき、通信可能となった時に一括して更新させるように通信タイミングを変更できるよう設計します。