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導入前の基礎知識
kintone

導入前に知っておきたい!kintoneの代表的な基本機能5選

この記事がオススメな方

1. kintoneの導入を検討している中小企業の経営者・意思決定者
業務効率化を目指してツールの導入を検討しているが、具体的な機能や導入効果がまだ掴めておらず、事前に基本機能を把握しておきたい経営層や管理者。

2. 社内提案の準備をしている若手社員や業務改善担当者
業務効率化のためにkintoneの導入を上司に提案したいが、説得材料として「どんな機能があるのか」を具体的に整理しておきたいと考えている方。

3. 他ツールからの乗り換えを検討している情報システム部門の担当者
表計算ソフトや既存のクラウドサービスではカバーしきれない業務課題を抱えており、kintoneの基本機能とセキュリティ面・拡張性を確認したい担当者。

4. 部署単位での業務アプリ導入を検討している部門責任者・マネージャー
特定の業務領域(日報管理・問い合わせ対応など)でのデジタル化を模索しており、現場でどこまで活用できるかを判断したい立場の方。

5. IT(インフォメーションテクノロジー)リテラシーが高くないが、自部署の業務改善に前向きな総務・人事スタッフ
専門的なスキルがなくても自分でアプリを構築・管理したいというニーズを持ち、導入前にどんな操作性・機能があるのかを確認しておきたい担当者。

1. アプリ作成機能:業務ごとの専用アプリをノーコードで構築
kintoneでは、業務に応じた入力フォームをノーコードで自由に作成でき、各種フィールドを組み合わせて柔軟な業務アプリを構築できます。情報の一元管理と社内主導での運用が可能です。

2. 一覧表示とフィルター:データの可視化と活用を効率化
登録されたデータを用途に応じた一覧形式で表示でき、条件に応じたソートやフィルターも設定可能。業務進捗の確認やデータ抽出を効率的に行える機能です。

3. グラフ・集計機能:リアルタイムでの業績・傾向分析を実現
アプリ内のデータから棒グラフや円グラフなどをリアルタイムで自動生成でき、部署別・月別などの視点で集計も可能。視覚的にデータ分析ができ、意思決定支援に役立ちます。

4. 通知・リマインド機能:対応漏れや遅延を防ぐ情報設計
特定の条件に基づいて、更新や登録情報を関係者へ即時通知できます。確認漏れや対応の遅れを防ぎ、業務のスピードと正確性を高める仕組みとして機能します。

5. アクセス権限管理:安心して使えるセキュリティ設計
アプリ単位やレコード単位で閲覧・編集権限を細かく制御できるほか、IPアドレス制限(特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可し、それ以外のIPアドレスからのアクセスを制限するセキュリティ対策)や二要素認証(IDとパスワードによる認証に加えて、別の要素でも認証を行うことでセキュリティ強度を高める仕組み)にも対応。組織や役割に応じたセキュアな運用体制を整備できます。

1. アプリ作成機能:業務ごとの専用アプリをノーコードで構築

kintoneにおける最も中核的な機能が「アプリ作成機能」です。これは、各業務に合わせた専用の入力フォームとデータベースをノーコードで構築できる仕組みで、たとえば「案件管理」「日報管理」「顧客管理」など、業務ごとに独立したアプリを作成することが可能です。
作成は画面上のドラッグ&ドロップ操作で完結し、「文字列」「数値」「日付」「ユーザー選択」「ドロップダウン」など、用途に応じた多彩なフィールドを簡単に追加できます。また、アプリ間の関連付け(ルックアップや関連レコード機能)も標準機能として搭載されており、複雑な業務フローにも対応できます。
この機能により、従来表計算ソフトや紙で管理していた情報をアプリ化し、社内で柔軟かつ効率的に管理できる業務基盤を構築することが可能です。

2. 一覧表示とフィルター:データの可視化と活用を効率化

kintoneでは、登録されたデータを「一覧」として表示し、ユーザーの用途に応じたカスタマイズが可能です。たとえば、「すべてのレコード」「自分が担当するレコード」「特定の条件に合致するものだけ表示」など、多様な一覧パターンを事前に作成できます。
さらに、一覧にはソートやフィルター機能も備わっており、「期日順」「ステータス別」「部署別」など、業務上必要な分類軸でデータをすばやく抽出できます。これにより、日々の進捗確認や集計業務の効率が大幅に向上します。
一覧表示は、アプリの利用者ごとに自由に作成・編集が可能であり、実際の業務に合わせた情報の見せ方を柔軟に設計できる点が特長です。

3. グラフ・集計機能:リアルタイムでの業績・傾向分析を実現

kintoneには、アプリに蓄積されたデータをもとにリアルタイムでグラフを作成できる集計機能が標準で搭載されています。棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、表形式など、視覚的にデータを確認しやすい形式で表示でき、個人単位・月別・カテゴリ別などの条件設定も柔軟に行えます。
この機能を活用することで、たとえば「営業案件の月別進捗状況」「問い合わせ件数の分類ごとの分布」「業務対応件数の担当者別集計」などが即座に確認でき、マネジメントや改善アクションへの活用が可能になります。
特に表計算ソフトとの大きな違いは、「最新の入力内容に自動的に連動したグラフ生成が可能である点」であり、データの反映にタイムラグが生じない点で、リアルタイムな意思決定支援が行えます。

4. 通知・リマインド機能:対応漏れや遅延を防ぐ情報設計

kintoneでは、特定の条件や操作に応じて自動的にユーザーへ通知を送る仕組みが用意されています。たとえば「新規レコードが登録されたとき」「担当者が変更されたとき」「特定のフィールドが更新されたとき」など、詳細な条件で通知を設定できます。
通知はkintone内だけでなく、メールでも送信可能であり、特定ユーザーだけでなくグループ単位への通知も対応しています。また、通知内容にレコードへのリンクを含めることで、すぐに対応すべき情報にアクセスできるため、確認漏れや業務遅延の防止に直結します。
このように、通知・リマインド機能は、kintoneを単なるデータベースではなく、アクションを促す業務ツールとして活用する上で欠かせない仕組みです。

5. アクセス権限管理:安心して使えるセキュリティ設計

kintoneは、業務アプリケーションとしての安全性を確保するために、高度なアクセス権限設定機能を備えています。アプリ単位・フィールド単位・レコード単位で閲覧・編集・削除の可否を設定でき、利用者の職務や役割に応じた操作権限をきめ細かく制御できます。
たとえば、「営業部のみが顧客情報を編集できる」「経理部は請求金額フィールドのみ閲覧可能」といった設定も可能です。また、特定の条件を満たしたレコードだけを表示させるなど、柔軟な制御も標準機能で対応しています。
加えて、kintone全体の利用においても、IP制限(特定のIPアドレスからのアクセスのみを許可し、それ以外のIPアドレスからのアクセスを制限するセキュリティ対策)や二要素認証(IDとパスワードによる認証に加えて、別の要素でも認証を行うことでセキュリティ強度を高める仕組み)といったセキュリティ強化策が講じられており、クラウド環境でも企業利用に適した安全な運用基盤が確保されています。

まとめ

kintoneは、ノーコードで業務アプリを作成できるクラウド型ツールであり、一覧表示・グラフ集計・通知機能・アクセス制御など、業務の効率化とチーム運用に必要な基本機能を標準搭載しています。この記事では、導入前に把握すべき代表的な5つの機能を具体的に解説し、現場主導での業務改善に役立つ実用性の高い仕組みであることを示しています。

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