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ローコード開発

ローコード開発の将来性は本当に高い?メリットと注意点から考える最適な選択

この記事がオススメな方

主な対象:小売業、医療関係、物流業、製造業、教育関係

  1. ローコード開発を業務で活用すべきか判断するため、将来性や今後の市場動向を整理して知りたい
  2. 自社のDXや内製化にローコード開発が適しているのか、メリットと注意点を踏まえて検討している
  3. 人材不足や2025年の崖を背景に、現実的に運用できるシステム開発手法を探している

こんにちは。サイボウズ株式会社が提供するクラウド型業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」の導入・開発を支援する日立ケーイーシステムズのライターチームです。

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション、以下同じ)推進や業務効率化を進める企業が増え、その手段の1つとしてローコード開発が注目されています。システム開発の内製化や人材不足への対応策として導入を検討する企業も少なくありません。

一方で、自社の業務に本当に合うのか、将来にわたって使い続けられるのか、不安を感じる担当者もいるでしょう。この記事では、ローコード開発の将来性を軸に、企業が押さえておくべきポイントや導入前に確認したい注意点について解説します。

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※本記事に記載のサービス・機能・サポート内容は一般的な情報であり、当社にて必ずしも対応を保証するものではございません。

ローコード開発は今後も普及が進む将来性の高い選択肢

ローコード開発とは、あらかじめ用意された機能や画面部品を組み合わせて、最小限のプログラム記述で業務システムを構築する開発手法です。フルスクラッチ開発とは異なり、専門的な開発工程を簡略化できることが特徴です。ここでは、なぜローコード開発が今後も選ばれるのか、その背景を解説します。

内製化とDXを同時に進めやすい

ローコード開発は、内製化とDXを並行して進めやすいことが魅力です。従来のシステム開発では、要件定義から開発までを外部に委ねる場面が多く、業務理解のズレや改善スピードの遅さが課題でした。

ローコード開発では、最低限のプログラミング知識があれば自分たちで組み立てられるため、業務を理解している現場スタッフが中心となり開発を進められます。

人材不足や「2025年の崖」への現実的な対策になる

IT(インフォメーションテクノロジー、以下同じ)人材不足が深刻化するなか、多くの企業が既存システムの維持や刷新に不安を抱えています。特に「2025年の崖」と呼ばれる問題では、老朽化したシステムを放置するリスクが指摘されています。

全てを高度なエンジニアに依存する体制では、属人化が進み、対応が追いつかない可能性もゼロではありません。ローコード開発は、限られた人材でも対応範囲を広げやすく、現実的な選択肢といえます。

生成AIとの組み合わせで今後さらに価値が高まる

生成AIの進化により、システム開発の進め方自体が変わりつつあります。ローコード開発は、設計支援やコード補助といった生成AIの活用と相性が良く、開発作業の負担をさらに軽減しやすい手法です。

従業員は業務設計や判断が必要な部分に集中し、定型的な作業は自動化する流れが強まっています。こうした技術の組み合わせにより、ローコード開発の活用範囲は今後も広がっていくと考えられます。

ローコード開発を導入する企業が得られる5つのメリット

ローコード開発を導入すると、システム開発そのものが変わります。従来型の開発と比較しながら、業務や体制にどのような変化が生まれるのかを整理することが大切です。ここでは、ローコード開発を導入すると企業が得られるおもなメリットについて解説します。

導入コストを抑えながら業務改善を進められる

一般的なシステム開発では、設計や実装、修正のたびに外注費が発生し、コストが膨らみやすい傾向があります。ローコード開発であれば、あらかじめ用意された機能や画面部品を活用できるため、開発工数を抑えやすくなります。

小さな改善を都度実装できるため、大規模な改修を待たずに業務改善を積み重ねられることが大きな違いです。

短期間で業務に使えるシステムを構築できる

従来の開発では、要件定義からリリースまでに長い期間を要するケースが少なくありませんでした。ローコード開発では、画面作成や処理設定を視覚的に行えるため、初期構築までの時間を短縮しやすくなります。

業務で必要な機能を優先的に形にできるため、現場で早期に実装しやすく、運用しながら改善を進める流れを作れます。

専門人材に依存せず内製体制を構築できる

システム開発を特定のエンジニアや外部ベンダーに依存すると、属人化や対応遅延が起こりやすくなります。ローコード開発では、最低限の知識があれば業務担当者も開発に関われるため、社内で対応できる範囲が広がります。

結果として内製体制を整えるだけでなく、業務の変化にも柔軟に対応できる組織を形成できます。

安定した品質と保守しやすい運用が実現できる

システムを1から個別に作り込む開発では、設計や実装の進め方が担当者に依存しやすく、品質にばらつきが出る場合があります。ローコード開発であれば、事前に検証された部品や共通ルールを使って構築するため、一定水準の品質を保てます。

構造も統一されやすく、修正や保守の影響範囲を把握しやすいため、長期運用を前提とした管理が可能です。

業務に合わせて段階的に拡張できる

従来のシステム開発では、将来を見越した大規模設計が必要になることも多く、初期負担が大きくなりがちでした。ローコード開発であれば、必要最低限の機能から始め、業務の変化に応じて機能を追加していく運用が可能です。業務に合わせて段階的に拡張できるため、ムダな投資を抑えながら成長に対応できます。

ローコード開発と相性がよい業務

ローコード開発は、全ての業務に万能というわけではありません。相性を理解した上で活用することが重要です。ここでは、ローコード開発を活用した運用と相性のよい業務について解説します。

申請・承認などの定型的な業務

経費精算や稟議申請、各種申請フローなどは入力項目や承認ルートが明確なため、画面や処理の流れを部品の組み合わせで構築可能です。たとえば、申請者が金額や用途を入力すると、条件に応じて承認ルートが自動で分岐し、上長や経理へ順番に通知が送られるといった仕組みです。紙の回覧やメール確認が不要になり、承認待ちで業務が止まる状況を防ぎやすくなります。

Excelや手作業で行っている社内業務

日報管理や在庫管理、顧客情報の管理など、Excelや手作業で行っている業務もローコード開発と相性がよいといえます。入力内容が表形式で整理されていることが多く、画面やデータ構造を比較的シンプルに構築できます。

たとえば、各担当者が入力した日報が自動で一覧化され、管理者は集計結果を画面上で確認できるといった仕組みです。ファイルのやり取りや転記作業が不要になり、更新漏れや入力ミスを防ぎやすくなります。

頻繁な改善や変更が発生する業務

業務ルールや運用内容が頻繁に変わるような業務も、ローコード開発が向いています。あらかじめ完成形を決めにくい業務でも、画面や処理を後から調整できるためです。たとえば、問い合わせ管理で入力項目を追加したり、分類ルールを変更したりする場合でも、設定を修正するだけで反映できます。現場の要望をその都度取り込めるため、システムが使われなくなるリスクを防げます。

ローコード開発を導入する前に押さえておきたい注意点

ローコード開発には多くのメリットがある一方で、導入前に理解しておくべき注意点もあります。ここでは、導入前に押さえておきたい代表的な注意点について解説します。

全ての業務や要件に対応できるわけではない

ローコード開発は汎用的な業務と相性がよいものの、全ての業務要件に対応できるわけではありません。複雑な計算処理や独自性の高い業務ロジックでは、標準機能だけでは対応が難しい場合があります。

対象業務を事前に整理し、ローコードで対応する範囲と別手段を使う範囲を切り分けた上で検討することが重要です。

ツール選定を誤ると後から変更が難しくなる

ローコード開発ツールは製品ごとに得意分野や制約が異なります。一度導入すると、他ツールへの移行が難しくなるケースも少なくありません。後から機能不足に気づくと、追加コストや運用負担が増える可能性があります。導入前に業務要件や将来の拡張性を整理し、複数ツールを比較検討することが重要です。

内製化するには最低限の知識と運用ルールが必要

ローコード開発は専門知識が不要と誤解されがちですが、最低限のIT知識や設計の考え方は必要です。属人的に開発が進むと、内容が把握できず運用が破綻する恐れがあります。開発ルールや権限管理を決め、簡単な教育を行うことで、安定した内製体制を維持しやすくなります。

完全内製が難しい場合は外部支援を前提に考える

ローコード開発だからといって必ずしも自社内だけで進める必要はありません。知識やノウハウがない場合は、外部パートナーの支援を前提に進める方法もおすすめです。従来のように全てを任せきりにするのではなく、業務設計や初期設計だけを任せたり、複雑な要件の実装のみ支援してもらったりする方法です。一緒に作業を進めていけば専門知識やノウハウが身に付き、最終的に内製化を目指すことも可能です。

ローコードを最大限生かすための導入パターン

ローコード開発の効果を高めるには、導入の進め方が重要です。いきなり全社展開を目指すのではなく、体制や業務特性に合わせて段階的に進めることで定着しやすくなります。ここでは、具体的な導入の流れについて解説します。

まずは小規模な業務から段階的に導入する

ローコード開発は、最初から大規模なシステムを作ろうとすると失敗リスクが高まります。まずは申請業務や管理業務など、影響範囲が限定された業務から始めるのが現実的です。小さな成功体験を積むことで、操作や運用の理解が進み、社内の抵抗感も下がります。その後、利用範囲を広げていくことで、無理なく全体最適につながっていきます。

現場とIT部門が連携する体制で進める

ローコード開発を定着させるには、現場任せやIT部門任せにしないことが重要です。現場は業務内容や改善点を把握しており、IT部門はシステム全体やセキュリティを管理します。両者が連携すれば、使いやすさと安全性を両立した仕組みを構築可能です。役割分担を明確にし、定期的に情報共有できる体制を目指しましょう。

内製と外部支援を併用しながら成熟させる

最初から完全な内製体制を目指す必要はありません。初期設計や難易度の高い部分は外部支援を活用し、日常的な改善や運用から段階的に応じるのが現実的です。外部の知見を取り入れながら進めることで、品質を保ちつつ内製スキルを蓄積できます。

まとめ

ローコード開発は、内製化とDXを現実的に進めたい企業にとって有効な選択肢です。小規模な業務から段階的に導入し、現場とIT部門が連携する体制を整えることで、業務改善を継続しやすくなります。 一方で、業務選定やツール選びを誤ると十分な効果が得られません。自社の業務特性を整理し、必要に応じて外部支援も活用する姿勢が重要です。こうした進め方を支えるサービスの1つが、kintoneです。

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kintoneは、開発の知識がなくても自社業務に合わせたシステムを作成できるサイボウズ社のクラウドサービスです。日立ケーイーシステムズはサイボウズオフィシャルパートナーとして、導入支援からアプリ開発、基幹システム(販売・会計・生産・在庫管理などの基幹業務を効率化するためのシステム)連携まで一貫して対応しています。業務改善を検討している場合は、kintoneのサービス詳細をご確認ください。

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