本文へジャンプ

Hitachi

現場での注目テーマ

AIとの連携のイメージ画像
kintone
AI機能・AI連携

kintone(キントーン)とAIを連携して業務効率化!導入手順やおすすめ機能、活用シーンを解説

この記事がオススメな方

主な対象:小売業、医療関係、物流業、製造業、教育関係

  1. kintoneと生成AIを連携させて、申請チェックや問い合わせ対応などの業務効率化を実現したい方
  2. kintoneで使えるAIプラグインや外部連携サービスを比較して、最適な導入方法を知りたい方
  3. kintoneの標準機能「AIラボ」でできることと、外部サービス連携の違いを理解したい方

こんにちは。サイボウズ株式会社が提供するクラウド型業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」の導入・開発を支援する日立ケーイーシステムズのライターチームです。

kintoneは、ノーコードで業務アプリやプロセスを自社で設計・運用できるプラットフォームです。たとえば、見積・問い合わせ・日報などの業務をアプリで定義し、ワークフロー(一連の業務手順、以下同じ)や通知、権限管理などを柔軟に設定できます。

そこに生成AIを組み込めば、申請チェック自動化や問い合わせ対応、要約・提案例の自動生成などが可能になります。この記事では、AI連携する手法や活用機能、AIラボの標準機能、導入時の注意点まで解説していきます。

kintoneのサービス詳細

kintoneと生成AIの連携でできること

kintoneと生成AIを連携させることで、従来は人手に頼っていた作業を自動化し、業務全体の効率化を実現できます。ここでは、AI活用によって具体的にどのような場面で役立つのか、おもな効果を解説します。

申請内容チェックを効率化する

申請書類の確認は量が増えるほど負担が大きく、見落としも発生しやすい業務です。kintoneと生成AIを連携させれば、入力内容や添付資料の不備を自動で検出し、担当者へ通知できます。

従来は人が目視で何時間もかけていた確認が短時間で完了し、ヒューマンエラー削減と処理スピード向上を同時に実現できます。

問い合わせ対応の漏れを防ぐ

顧客からの問い合わせは迅速かつ正確に対応しなければ満足度低下につながります。kintoneで一元管理しAIを組み合わせれば、チャットボットがFAQに即時回答し、翻訳機能で外国語対応も可能です。

従来は担当部署に振り分けるだけでも時間を要しましたが、リアルタイム処理で対応漏れを防ぎ、作業時間も大幅に削減できます。

営業データ分析で提案精度を高める

営業活動は担当者の経験に左右されやすく、ノウハウ共有が難しいという課題があります。生成AIでkintone内の商談履歴を分析すれば、成約率の高い会話パターンを自動抽出し、新人教育にも生かせます。従来は手作業で集計し感覚に頼っていた提案が、データに裏付けられた戦略へと変わり、商談精度と成果向上に直結するでしょう。

要件定義や設計書作成を効率化する

システム要件の整理や設計書作成は時間がかかり、抜け漏れのリスクも高い工程です。AIを連携させると、会議の議事録や依頼内容から必須項目を自動抽出し、初期ドラフトを生成できます。

従来は担当者が数日かけて整理していた内容を短時間で実施できるため、検討スピードの向上や作業負荷の軽減、品質安定にもつながります。

社内データ検索をスムーズにする

kintoneに蓄積された膨大な情報から必要なデータを探す作業は、検索条件の工夫が必要で非効率でした。生成AIを組み込めば「〇〇の経験を持つ従業員」など自然文で検索でき、関連情報を横断的に抽出できます。

従来は複数アプリを横断して探していた時間を大幅に削減し、適切な人材発見や資料確認が瞬時に行えるため、意思決定もスピードアップします。

kintoneとAIを連携する方法

kintoneとAIを連携させる方法は、大きく分けて2種類あります。ここではそれぞれの特徴や導入の進め方について解説します。

API連携でカスタマイズする

kintoneはREST APIを公開しており、各種の生成AIと直接つなげられます。たとえば、登録データをAIで要約してレコード(フォームの複数データを纏めた1つの単位、以下同じ)に追記したり、入力内容を自動判定してステータスを変更する仕組みも構築可能です。

自社の業務に合わせて柔軟に設計できる点が強みですが、JavaScriptやAPIの知識が必要となるため、開発体制や保守を考慮しておく必要があります。

プラグイン・連携サービスで導入する

専門知識がなくても短期間で導入できるのがプラグインや連携サービスです。文章作成や業務サポートに活用できるAI連携プラグインが用意されており、画面から設定するだけで利用できます。そのため、小規模な試行から始めたい場合にも適しています。

ただし、利用料やサービス仕様の変更に影響を受けやすいため、ランニングコストや将来的な拡張性を考えて選択する必要があります。

kintoneと連携できる代表的な生成AIサービス・プラグインの特徴

kintoneとAIを連携させるには、用途に応じてプラグインや外部サービスを選ぶ方法があります。ここでは代表的なサービスを取り上げ、それぞれの特徴や導入効果について解説します。

AIでメール作成を自動化できるプラグイン

kintoneに登録されているデータを活用して、メールを自動生成できるプラグインがあります。内容を入力すると、ボタンひとつでAIがHTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ、以下同じ)メールを生成し、画像やボタンなどの要素も簡単に追加できます。

従来はHTMLコードの編集が必要でしたが、テンプレート化して利用できるため、メール配信作業の効率化と品質向上を同時に実現できます。月額課金制で、無料トライアルが用意されている点も特徴です。

プロンプト設定で幅広い業務を効率化するプラグイン

kintoneのアプリごとにプロンプトを設定するだけで、AIを活用した文章生成や要約、分類、翻訳などを自動化できるプラグインも提供されています。導入は画面操作のみで完結し、API連携によりセキュリティ面も確保されています。

一度設定すれば継続的にAIが支援してくれるため、問い合わせ対応や情報整理など、日常業務の幅広いシーンで効果を発揮します。料金は低額から利用でき、無料プランも用意されているため試しやすい点もメリットです。

商談音声を分析して営業活動を支援するサービス

営業の場面で録音した音声をAIが自動で文字起こしし、要点を抽出・分析してくれるサービスもあります。単なる議事録作成にとどまらず、成功している営業担当者の会話の特徴や顧客対応のパターンを可視化し、組織全体で共有可能です。

心理分析技術を組み合わせた解析により「勝ちパターン」を抽出できるため、新人育成や営業力全体の底上げに活用可能です。料金は公開されていないため、導入を検討する際は提供元への確認が必要となります。

kintone内で使えるAI機能「kintone AIラボ」

kintoneには、追加のプラグインを使わなくても利用できる独自のAI機能「kintone AIラボ」が用意されています。標準機能として搭載されているため、簡単に試せるのが特長です。ここでは、その代表的な機能について解説します。

kintone AIラボの概要と利用できるAI機能

kintone AIラボは、標準AI機能をまとめた仕組みです。2025年時点では「検索AI」「アプリ作成AI」「プロセス管理設定AI」の3種類が提供されています。専門知識がなくても簡単に扱え、実際の業務にすぐ役立てられるのが大きな特長で、利用者からの注目度も高まっています。

検索AI|チャット形式で必要な情報を素早く取得

検索AIはkintoneに蓄積されたデータを自然文で質問し、横断的に必要情報を探し出せる機能です。従来は複数アプリを行き来して条件を設定する必要がありましたが、チャットで聞くだけで関連データを提示してくれます。検索時間が短縮されるだけでなく、業務スピードと正確性の向上も同時に実現できます。

アプリ作成AI|要望に合わせたアプリを自動提案

アプリ作成AIは要望を入力すると最適なアプリの形を提案し、ワンクリックで生成まで行える機能です。従来は自分で設計したり外部に依頼したりしていましたが、その負担を大幅に軽減できます。大まかな構成をAIが担うことで作成時間が短縮され、非エンジニアでも安心して利用でき、プロジェクトの立ち上げ速度が高まります。

プロセス管理設定AI|ワークフローを簡単に設定

プロセス管理設定AIは、チャット形式で伝えた業務の流れを基に最適なワークフローを自動提示する機能です。初心者でも数クリックで設定を反映でき、複雑な設計に悩む必要がなくなります。従来は管理者が手作業で細かく定義していましたが、効率化により全体進行がスムーズになり、導入初期から成果を得やすくなります。

kintoneとAIを連携させる際の注意点

kintoneとAIを組み合わせれば業務効率化に役立ちますが、導入時には注意すべき点もあります。ここでは、AIを安心して活用するために押さえておきたいおもなリスクと対策を解説します。

AIの出力結果は必ず人間が最終確認する

生成AIは学習データや指示に基づいて回答しますが、常に正確とは限らず、誤情報や不適切な表現を含む可能性があります。特に顧客対応や経営判断で誤用すると、信用失墜やトラブルにつながるリスクに注意しましょう。

そのため、AIの結果をそのまま使うのではなく、人間が必ず内容を確認し、修正や補足を加えてから利用する体制を整えることが重要です。

機密情報の取り扱いとセキュリティ対策に注意する

AIサービスと連携する際に最も注意すべきなのが、機密情報や個人情報の取り扱いです。外部のサーバーにデータが送信される場合、情報漏洩や不正利用のリスクが発生します。利用前に提供元のセキュリティポリシーを確認し、必要に応じて匿名化や権限管理を徹底することが大切です。

また、重要情報はAIに入力しないルールを設けるなど、社内で運用ガイドラインを整備することが安全な活用につながります。

高度なAI連携を行う場合のポイント

より高度なAI活用を目指す場合、標準機能やプラグインだけでは対応しきれないケースもあります。ここでは、複雑な要件を満たすための手段や外部の専門家に相談すべき場面について解説します。

複雑な機能にはJavaScriptカスタマイズが必要になる

既存のプラグインだけでは満たせない要件がある場合、JavaScriptを用いたカスタマイズが有効です。たとえば、AI判定結果を条件に自動でレコードを更新したり、外部APIと柔軟に連携したりできます。

ただし実装には専門的な知識が欠かせず、コードの保守負担も発生します。将来的な拡張やセキュリティも見据えた設計を行うことが重要です。

専門知識がない場合はkintone認定パートナーに相談する

自社に開発リソースがない場合は、kintone認定パートナーへの依頼が現実的です。導入支援や業務要件に応じたAI連携の設計、JavaScriptカスタマイズまで幅広く対応してくれます。実績が豊富な企業に相談することで、自社だけでは難しい機能もスムーズに実現できます。

また、運用後のサポート体制も整っているため、安心して長期的に活用できる点も大きなメリットです。

日立ケーイーシステムズはkintone認定パートナーです。サイボウズ製品を対象としたシステム構築および連携プログラムの開発・カスタマイズ等に対応しているため、お困りの際はお問い合わせください。

kintoneのサービス詳細

まとめ

kintoneとAIを組み合わせることで、申請チェックや問い合わせ対応、営業データの分析など、業務全体の効率化につなげられる可能性があります。ただし、AIの出力は必ず人が確認することや、機密情報の扱いに十分配慮することが欠かせません。

今回紹介した内容を参考に、自社の業務に合う導入方法を見極めることが重要です。日立ケーイーシステムズは、サイボウズオフィシャルパートナーとして、基幹システム(販売・会計・生産・在庫管理などの基幹業務を効率化するためのシステム)とkintoneの連携やアプリ開発支援、プラグイン開発、さらにはシステム構築まで幅広く対応しています。

導入初期の不安から運用後のカスタマイズまで、一貫したサポート体制を提供していますので、安心してご相談いただけます。業務をよりスマートに進めたい場合は、ぜひサービス詳細をご覧ください。

kintoneのサービス詳細