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掲載日:2026/05/25
資産管理はバーコードで効率化|棚卸し工数を削減する導入・運用ガイド
この記事がオススメな方
主な対象:ファブレス企業、製品メーカー、セットメーカーなどの物流・購買・管理部門
- 棚卸しの工数を削減するため、目視からバーコード管理へ移行したい。
- 部品や製品の入出庫履歴を正確に記録し、在庫差異をなくしたい。
- 固定資産とIT機器を一元管理できるバーコードシステムを探している。
- QRコードやRFIDと比較し、バーコード導入のメリットを知りたい。
こんにちは。「フルライフサポートサービス」、「BPOサービス」でPC・IT機器の様々なお困りごとをワンストップで解決する日立ケーイーシステムズのライターチームです。
「棚卸しに時間がかかりすぎている」「数え間違いや入力ミスが減らない」といった悩みをお持ちではありませんか。資産や在庫の正確な把握は経営の基本ですが、手作業での管理には限界があります。
本記事では、バーコードを活用した資産管理の基礎知識から、導入によるメリット・デメリット、運用ステップを解説します。QRコードやRFIDとの違い、システム導入のポイントも説明していますので、資産管理に課題をお持ちの人は最後までご覧ください。
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目次
バーコードによる資産管理とは
バーコードによる資産管理とは、固定資産やIT機器、在庫部品などにバーコードラベルを貼り付け、専用リーダーやスマートフォンで読み取り、情報を管理する手法です。従来の「台帳リストを見ながら現物を探す」目視確認から、「現物のバーコードをスキャンして照合する」デジタル管理へと移行することで、棚卸し業務の効率化と人的ミスの削減を実現します。個体ごとの識別が容易になるため、トレーサビリティの確保にも効果的です。
バーコード管理の種類と使い分け
バーコードにはいくつかの種類があり、管理したい情報の量や用途によって最適なコードが異なります。ここでは代表的な3つの種類について解説します。
1次元バーコード
コンビニエンスストアやスーパーの商品管理などで広く普及している、黒いバーとスペースの組み合わせで構成されたコードです。数字やアルファベットなど限られた情報しか記録できませんが、ラベル作成や読み取り機器のコストが安価である点がメリットです。情報量が少ないため、資産管理番号のみを記録し、詳細情報はシステム上で管理する運用に適しています。
2次元コード
QRコードに代表される、縦横の2方向に情報を持つコードです。1次元バーコードに比べて数十倍から数百倍の大容量データを小さなスペースに格納できます。数字だけでなく、漢字やカナ、URLなども記録可能です。資産の詳細情報をコード自体に持たせたい場合や、ラベルの貼付スペースが限られている小型のIT機器や部品の管理におすすめです。
カメレオンコード
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色を使ったカラーバーコードを指します。背景に溶け込みにくい配色パターンを利用し、高速・長距離での認識が可能です。Webカメラなどを利用して複数のコードを一括で読み取れる点が特徴です。RFIDのような専用の読み取り機が不要で、比較的安価に一括読み取り環境を構築できます。
資産管理のバーコード化によるメリット
手書きやExcelでの管理から、バーコード管理へ移行することで得られるメリットをまとめました。
棚卸し工数の削減
棚卸し作業のスピードアップは、バーコード管理の大きなメリットです。リストを目で追って現物を探し、チェックを入れる従来の方法と比較して、次々とスキャンしていくだけで照合が完了します。物理的な確認作業の時間が短縮されるだけでなく、システム上で即座に集計結果が出るため、データ入力や集計にかかる事務工数も削減されます。
入力ミス・転記ミスの低減
手作業による資産管理では、台帳への記入ミスや、Excelへの転記ミス、読み間違いといったミスが避けられません。バーコード管理では、現物をスキャンしてシステムに直接データを登録するため、人為的ミスを物理的に排除できます。データの正確性が保たれることで、在庫差異の原因調査にかかる時間も減り、資産データの信頼性が向上します。
低コストで導入しやすい
ICタグを利用するRFIDなどは便利ですが、タグ単価や専用の読み取りゲートなどの導入コストが高額になりがちです。一方、バーコード管理はラベルシール代が安く、市販のプリンターやスマートフォンを読み取り端末として活用できる場合も多いため、初期費用を抑えて導入できます。スモールスタートで徐々に適用範囲を広げたい場合におすすめです。
資産管理のバーコード化によるデメリット
多くのメリットがある一方で、導入前に把握しておくべき課題やデメリットも存在します。対策と合わせて確認しておくことが重要です。
システム導入に費用や時間が必要
バーコード管理を始めるには、バーコードリーダーやラベルプリンターといったハードウェアに加え、資産管理システムの導入が必要です。パッケージソフトやクラウドサービスの利用料などのイニシャルコストが発生します。また、既存データからの移行作業や、システム設定などの準備期間が必要となるため、計画的な導入が求められます。
運用体制の構築が困難
システムを入れるだけでは管理はうまくいきません。「いつ、誰が、どのタイミングでラベルを発行し、貼り付けるのか」といった運用ルールを詳細に定め、現場スタッフに定着させる必要があります。関係部署が多い場合、ルールの統一や教育に労力がかかり、運用が軌道に乗るまで現場が混乱するリスクがあります。
費用対効果がわかりづらい
バーコードの導入効果は「作業時間の短縮」や「精度の向上」といった定性的なものが中心です。経営層に対して導入の決裁を仰ぐ際、具体的な金額換算でのコスト削減効果を示すのが難しい場合があります。事前に棚卸しにかかっている人件費や、在庫差異による損失額を測定し、導入後のシミュレーションを行いましょう。
既存システムとの連携に注意が必要
新たに導入するバーコード管理システムが、すでに稼働している会計システムや固定資産管理システム、購買システムなどとスムーズに連携できるかどうかも重要です。データ連携がうまくいかない場合、複数のシステムに同じ情報を入力する二重管理の手間が発生してしまいます。API連携などの有無を事前に確認してください。
資産管理へのバーコードの導入例
実際にどのような場面でバーコードが活用されているのか、具体的な導入シーンを紹介します。
固定資産の棚卸し
パソコンや机、椅子、計測機器などの固定資産に管理ラベルを貼り付けて管理する方法です。半年に一度などの棚卸し時期に、担当者がフロアを回ってバーコードをスキャンします。台帳上の保管場所と実際の所在が一致しているかをすぐに確認でき、所在不明品の特定が容易になります。移動が多い共有資産の管理にも有効です。
入出庫管理
原材料や部材の受け入れどき、および製品の出荷時にバーコードを読み取り、入出庫の記録を残す方法です。リアルタイムで在庫情報が更新されるため、生産計画への反映がスムーズになり、過剰在庫や欠品のリスクを低減できます。また、似たような外見の部品でもバーコードで識別できるため、ピッキングミスや誤出荷を防止する効果もあります。
修理や廃棄の管理
資産のライフサイクル全体を管理する上でもバーコードは有効です。故障した機器の修理履歴や、リース切れによる返却、廃棄処分のステータスを個体ごとのバーコードに紐づけて記録します。「いつ修理に出したか」「いつ廃棄されたか」といった履歴が確実に残るため、コンプライアンスやセキュリティ管理の面でも適切な運用が可能になります。
資産管理へのバーコード導入の5ステップ
バーコード管理を成功させるためには、段階を踏んで導入を進めましょう。ここでは、基本的な5つのステップを解説します。
管理対象と範囲の決定
まずは「何を」「どこまで」管理するのかを明確にします。社内の全ての物品を対象にするのか、パソコンや高額な計測器など重要資産に限定するのかを決めましょう。また、個品単位で管理するのか、種類ごとの数量管理でよいのかといった管理レベルの検討も重要です。範囲を広げすぎると運用負荷が高まるため、課題の優先度が高い領域から始めるのがおすすめです。
バーコード体系の策定
自社独自の管理番号(資産番号)のルールを決めます。単なる連番にするのか、部門コードや購入年度、資産分類コードなどを組み込むのかを検討します。情報を含めすぎると桁数が長くなりバーコードが大きくなってしまうため注意が必要です。将来的な組織変更や資産数の増加にも対応できる、シンプルで拡張性のある体系が求められます。
ラベルシールとプリンターの選定
管理対象の素材や置かれる環境に合わせてラベルを選びましょう。金属対応、耐熱、耐水、剥がれにくい強粘着など、用途に適した材質でないとすぐに剥がれてしまいます。また、ラベルのサイズや発行枚数に応じて、専用のラベルプリンターを選定します。オフィスの資産であれば一般的なラベルライターなどでも対応可能ですが、大量発行する場合は業務用プリンターが望ましいです。
読み取り機器の選定
バーコードを読み取るためのデバイスを選びます。専用のハンディターミナルは読み取り速度や耐久性に優れており、大量の読み取り作業に適しています。一方、スマートフォンやタブレットのカメラ機能を利用するアプリタイプは、専用機が不要でコスト削減に有効です。現場の作業環境や予算、読み取る頻度に合わせて最適な機器を選定しましょう。
台帳データの整備とラベルの貼り付け
既存のExcel台帳などのデータを整理し、新システムへ移行できるように整備します。データが整ったらバーコードラベルを一括発行し、実際の資産に貼り付けていきます。この際、現物とデータを紐付ける初期登録作業が必要です。最も労力がかかる工程ですが、ここでの精度がその後の運用効率を左右するため、計画的に実施しましょう。
まとめ
| 資産管理のバーコード化は、棚卸し工数の削減や在庫精度の向上など、企業活動の現場に大きなメリットをもたらします。一方で、導入にはシステム選定やラベル貼り付け、データ整備といった初期負荷がかかるのも事実です。 |
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