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デジタルサイネージの種類と選び方のイメージ画像
活用方法

掲載日:2026/10/28

デジタルサイネージ

デジタルサイネージの種類とは?運用方法・ディスプレイの特徴と選び方を解説

この記事でわかること

  1. デジタルサイネージを分類するための3つの主要な視点
  2. 運用方法や設置場所に応じた代表的な種類とそれぞれの特徴
  3. 自社の目的に合わせて最適な製品を選ぶための比較ポイント

こんにちは。デジタルサイネージソリューション「MediaSpace(メディアスペース)」の情報を発信する日立ケーイーシステムズのライターチームです。デジタルサイネージソリューション「MediaSpace(メディアスペース)」を活用し、社会インフラを支えるさまざまな生活シーンで各種システム・センサーとの情報連携やデータの利活用・可視化による人々のQoL(Quality of Life)向上をめざしています。

デジタルサイネージの種類は、コンテンツの配信方法・ディスプレイの特性・設置方法といった複数の観点から分類されます。

自社の目的に最適なデジタルサイネージを導入するためには、それぞれの特徴を理解し、用途に合った選び方をすることが重要です。

この記事では、デジタルサイネージの主要な種類とその特徴、目的に合わせた選び方のポイントについて解説します。

デジタルサイネージの導入ステップについては「失敗しないデジタルサイネージの導入ステップ」で詳しく紹介しています。

MediaSpace(メディアスペース)の詳細

デジタルサイネージとは?基本的な仕組みをわかりやすく解説

デジタルサイネージとは、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムの総称で、「電子看板」とも呼ばれます。

仕組みとしては、表示したい静止画や動画などの「コンテンツ」、コンテンツを再生するための小型PCである「STB(セットトップボックス)」、映像を映し出す「ディスプレイ」、そしてコンテンツの配信・管理を行う「管理システム」や「配信サーバー」などが基本的な構成要素です。

さらに、遠隔で配信を管理する場合は、通信ネットワークを介してコンテンツを配信・管理するシステムが必要になります。

【配信方法別】デジタルサイネージの2つの主要な種類

デジタルサイネージの種類は、コンテンツを配信・更新する方法によって大きく2つに分けられます。

1つはUSBメモリなどで現地更新する「スタンドアロン型」、もう1つは通信ネットワーク経由で遠隔管理する「ネットワーク型」です。なお、ネットワーク型にはクラウド型とオンプレミス型があります。

この2つの方法の主な違いは、運用の手間と管理できる規模にあります。それぞれの特徴を理解し、設置台数や更新頻度に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

スタンドアロン型:USBメモリなどで手軽にコンテンツを更新

スタンドアロン型は、コンテンツを保存したUSBメモリやSDカードをディスプレイに直接接続して表示させる、シンプルで手軽なタイプです。ネットワーク環境が不要で、初期費用を抑えて導入できる点が大きなメリットです。

比較的シンプルに運用できますが、機器ごとの対応ファイル形式、再生設定、USBメモリの管理などは事前に確認が必要です。

一方で、コンテンツを更新するたびに現地でUSBメモリの差し替え作業が必要になるため、設置台数が多い場合や、頻繁な情報更新には不向きです。

ネットワーク型:通信ネットワーク経由で遠隔から一括管理

ネットワーク型は、通信ネットワークを通じて遠隔地にある複数のディスプレイへコンテンツを配信・管理できるタイプです。ネットワーク型にはクラウド型とオンプレミス型があります。

クラウド型はインターネット経由で利用する形態が一般的で、オンプレミス型は自社環境内で構築・運用します。本部などの1拠点から全店舗の表示内容を同時に更新できるほか、時間帯や場所に応じて異なるコンテンツを配信するスケジュール設定も可能です。

多店舗展開する企業や、リアルタイムな情報発信が求められる交通機関などで活用されるソリューションです。

【ディスプレイ別】代表的なデジタルサイネージの種類

デジタルサイネージの種類は、情報を表示するディスプレイによっても分けられます。

主に屋内で利用され高精細な表現が得意な「液晶ディスプレイ」と、屋外での視認性に優れ大型化しやすい「LEDビジョン」が代表的です。

ディスプレイの種類や大きさ、性能の違いは、設置場所の環境や伝えたい情報の内容に大きく影響するため、用途に応じて最適なディスプレイを選ぶ必要があります。

液晶ディスプレイ:屋内で高精細な映像表現を実現

液晶ディスプレイは、高解像度で精細な映像表現を得意とし、主に屋内で使用されるデジタルサイネージです。

テレビのディスプレイと同様の仕組みで、細かな文字や商品の質感をリアルに表示できるため、商業施設の案内板や飲食店のメニューボード、オフィスの受付などで広く活用されています。

大きさは40インチから65インチといった中型から、100インチを超える大型まで多様なサイズがあり、設置スペースや用途に応じて選べます。

LEDビジョン:屋外の大型広告やイベントで注目を集める

LEDビジョンは、LED(発光ダイオード)を敷き詰めたディスプレイで、液晶に比べて輝度が高く、屋外の明るい場所でも目立つ映像を映し出せるのが特徴です。

主に屋外の大型広告や、スタジアム・イベント会場の大画面として利用されます。パネルを組み合わせることで自由な大きさや形状を実現でき、注目を集めます。

なお、直射日光の有無、設置方向、表示距離、筐体や放熱条件などによって必要な輝度が異なります。設置環境に基づいた選定が重要です。

【設置方法別】デジタルサイネージの主な種類と特徴

デジタルサイネージは、設置方法によってもいくつかの種類に分類されます。代表的なものには、移動が簡単な「スタンド型」や、省スペースな「壁掛け型」、そして空間を有効活用できる「天吊り型」があります。それぞれのタイプに特徴があり、設置したい場所の環境やスペース、見せたいターゲットの動線などを考慮して最適なものを選ぶことが大切です。

スタンド型:設置や移動が容易な自立式タイプ

スタンド型は、ディスプレイを自立式のスタンドに取り付けたタイプで、設置や移動が容易な点が最大の特徴です。

店舗の入り口やイベント会場、オフィスのロビーなどで柔軟に活用できます。ただし、電源・通信の確保や設置する施設のルールなどには注意が必要です。壁掛けや天吊りに比べて大掛かりな取付工事を抑えやすい点もメリットです。

多くのモデルでは、コンテンツに合わせてディスプレイを横向きや縦向きに回転させて使用することが可能です。

壁掛け型:省スペースでスッキリとしたレイアウト

壁掛け型は、ディスプレイを壁面に直接、または専用の金具を使用して取り付けるタイプです。スタンドの脚部がないため通路などのスペースを占有せず、スッキリとした印象を与えます。

商業施設の壁面や駅のコンコース、ホテルのロビーなどで空間デザインと一体化した情報提供を可能にします。設置には壁面の強度確認や、配線を隠すための工事が必要になる場合があります。

天吊り型:スペースをとらず洗練された空間を演出

天吊り型は、天井から専用の金具でディスプレイを吊り下げる設置方法です。床面にスペースを占有しないため、通路が狭い場所や人通りの多い場所でも空間を有効に活用できます。

高い位置に設置することで遠くからの視認性が向上し、店舗の案内表示や空港・駅の出発・到着案内などで広く採用されています。また、死角になりにくいため、多くの人へ同時に情報を届ける必要がある環境に最適です。

配線が天井裏を通るため、見た目がスッキリと美しく、洗練された空間演出が可能です。設置にあたっては、天井の強度確認や落下の防止策といった専門的な施工が必要となるため、導入時には事前の調査が重要です。

自社の目的に合ったデジタルサイネージの選び方 3つのポイント

デジタルサイネージを導入する際は、多種多様な選択肢の中から自社の用途に最適なものを選ぶ必要があります。

企業の目的を達成するための選び方として、ここでは3つのポイントを紹介します。

「どのような情報を、どのくらいの頻度で更新するのか」「どこに設置するのか」「誰がどのように運用するのか」を明確にすることで、必要な機能やスペックを絞り込めます。

ポイント1:配信したい情報の内容と更新頻度で選ぶ

デジタルサイネージの選び方で最も重要なのは、配信内容と更新頻度です。

例えば、ディスプレイ1台での使用でコンテンツの更新頻度が低く、現地作業が負担にならない場合は、スタンドアロン型が候補になります。

一方、遠隔地から操作を行いたい場合や、コンテンツを柔軟に変更したい場合は、ディスプレイ台数が少なくてもネットワーク型が適することもあります。

商業施設や交通機関のように、複数拠点への迅速な配信、スケジュール配信、外部システム連携が必要な場合は、ネットワーク型が有力な選択肢です。

ポイント2:設置する場所の環境(屋内・屋外)で選ぶ

設置場所の環境は、ディスプレイの種類や設置方法を決める重要な要素です。

オフィスや店舗内などの屋内であれば高精細な液晶ディスプレイが一般的ですが、屋外や広い空間で遠くから視認させたい用途には、高輝度なLEDビジョンが適しています。

また、スペースに限りがある通路には壁掛け型、人の流れに合わせて場所を変えたい場合はスタンド型など、物理的な制約も考慮した選び方が求められます。

ポイント3:複数拠点への配信やシステム連携、運用体制を考慮して選ぶ

全国に店舗や支社を展開する企業の場合、複数拠点への効率的な情報配信が課題となります。

このようなケースでは、本部から全拠点のディスプレイを一括管理できるネットワーク型が有力な選択肢です。

また、誰がコンテンツを作成し、どの部署が配信承認を行うのかといった社内の運用体制を事前に決めておくことも重要です。運用フローに合わせた管理機能やサポート体制、配信管理代行の有無なども確認しましょう。

会議室情報や防災情報、ビルエネルギー管理システム(BEMS)との連携など、リアルタイムなデータを表示したい場合は、外部システムとの連携方法やカスタマイズ性も重要な選定ポイントです。

多拠点への一括配信なら日立のクラウド型サイネージ「MediaSpace」

複数拠点にまたがるデジタルサイネージでは、遠隔からの一括配信、拠点別のコンテンツ表示、稼働監視、障害対応などを効率的に運用できる仕組みが重要です。

日立のデジタルサイネージソリューション「MediaSpace」は、交通・公共・金融・商業施設・オフィスなど、国内55,000ディスプレイ以上(2026年4月時点)の運用実績を誇るクラウド型配信プラットフォームです。

10,000台を超えるディスプレイへの同時配信にも対応し、多拠点への効率的で安定した情報発信を実現します。

「MediaSpace」については「デジタルサイネージ MediaSpaceのサービス情報」で詳しく紹介しています。

日立のMediaSpaceが選ばれる3つの理由

日立のデジタルサイネージソリューション「MediaSpace」が、多くの企業に選ばれているのには理由があります。

豊富な導入実績に裏打ちされた信頼性、導入から運用までを網羅するサポート体制、そして外部システムと連携する拡張性の高さが、その主な特徴です。

国内55,000ディスプレイ以上の豊富な導入実績

「MediaSpace」は、交通・公共・金融・商業施設・オフィスなどで、国内55,000ディスプレイ以上の運用実績があります。

この豊富な実績を通じて培われたノウハウを基に、お客さまの課題解決に最適な製品・サービスを提供します。

社会インフラを支えるシステムとして、多くの現場で安定稼働を続けていることが信頼の証です。

企画から運用保守までをワンストップでサポート

デジタルサイネージの導入には、機器選定や設置だけでなく、コンテンツ制作や日々の運用管理など、専門的な知識が求められる場面が少なくありません。

日立ケーイーシステムズでは、導入計画の検討、システム構築、ハードウェアの調達・設置、導入後の配信管理、稼働監視、問い合わせ対応、保守などを、お客さまの要件に応じて組み合わせた導入・運用支援サービスを提供します。

既存システムや各種センサーと連携した高度な情報発信力

「MediaSpace」では外部システムとの連携に対応しています。

ビルエネルギー管理システム(BEMS)や災害情報共有システム(Lアラート)、IoTセンサーなど、お客さまが利用するさまざまな外部システムと連携が可能です。

これにより、施設の電力使用量の可視化、施設の混雑状況、会議室利用状況、社員の行動予定など、外部システムデータを活用した情報発信を実現します。

ただし、ご希望の条件によってはシステム連携ができない場合や、追加の費用が発生する場合があります。お客さまの要件に応じたご提案をいたしますのでお問い合わせください。

デジタルサイネージの種類に関するよくある質問

デジタルサイネージの種類に関して、お客さまから寄せられることの多い質問とその回答をご紹介します。

スタンドアロン型とネットワーク型の主な違いは何ですか?

主な違いはコンテンツの更新方法と管理規模です。スタンドアロン型はUSBメモリなどを使い現地で手動更新するため、1台から手軽に始められます。

一方、ネットワーク型はインターネット経由で遠隔から複数台を一括更新でき、多拠点・大規模な運用に適しています。

屋外用デジタルサイネージを選ぶ際に気をつけるべき点はありますか?

屋外用を選ぶ際は、雨や塵に耐える「防水・防塵性能」と、直射日光下でも表示内容を認識できる「輝度(明るさ)」の2点が特に重要です。

筐体の保護等級(IP値)やディスプレイの輝度(cd/㎡)を確認し、設置環境に適したスペックの製品を選ぶ必要があります。

デジタルサイネージの種類によって費用はどのくらい変わりますか?

費用は種類によって大きく変動します。いずれの種類でも機器費、設置費、コンテンツ制作費、現地更新の作業費などが発生します。

ネットワーク型では、これらに加えて配信システム、通信、監視・サポートなどの費用が発生する場合があります。費用は、画面サイズ、輝度、設置場所、配信機能、サポート範囲などによって大きく変わります。

初期費用のみに着目するとスタンドアロン型が安価になりやすいですが、初期費用だけでなく、更新作業や保守を含むトータルコストでの比較が重要です。

まとめ

デジタルサイネージの種類は、「配信方法」「ディスプレイ」「設置方法」の3つの軸で整理できます。スタンドアロン型は手軽さが魅力ですが、複数台の管理や頻繁な更新にはネットワーク型が適しています。

また、設置場所の環境に応じて、屋内外のディスプレイや設置タイプを使い分ける必要があります。

自社の目的や運用体制を明確にし、それぞれの特徴を比較検討することで、最適なデジタルサイネージを選ぶことができます。