現場での注目テーマ
IT機器の貸出はレンタル・リースどれが最適?各メリット・デメリットを解説
この記事がオススメな方
主な対象:ファブレス企業、製品メーカー、セットメーカ
- 新しい拠点や部署の立ち上げに伴い、短期間だけ必要なIT機器を探しており、レンタルやリースの違いや契約方法を調べている方
- 社内研修や展示会など一時的なイベントで大量のIT機器が必要になり、購入と貸出どちらが効率的か比較検討している方
- テレワーク導入を検討中で、従業に一時的にPCや周辺機器を貸与する方法を探しており、コストや契約条件を詳しく知りたい方
こんにちは。「フルライフサポートサービス」、「BPOサービス」でPC・IT機器の様々なお困りごとをワンストップで解決する日立ケーイーシステムズのライターチームです。
研修や展示会、テレワークの導入などでIT機器が急に必要になる場面は少なくありません。しかし再利用の見込みが不透明なまま高額な購入を決断すると、コスト面での大きなリスクとなります。こうした課題を解消する手段として注目されているのが「IT機器の貸出サービス」です。
この記事では、IT機器におけるレンタル・リース・購入それぞれの特徴とサービス利用のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
PC・IT機器のフルライフサポートサービス BPOサービスの詳細目次
IT機器の導入には3つの選択肢がある
IT機器を導入する方法は、レンタル・リース・購入の3つの選択肢があり、利用期間やコスト、運用目的によって最適な選択肢は異なります。ここでは、それぞれの特徴と導入時に考慮すべきポイントを解説します。
レンタル|必要なときだけ柔軟に使える
レンタルはパソコンやIT機器を必要な期間だけ借りる方法です。数日から数か月まで短期の契約が可能で、突発的な需要にも対応できます。故障時はレンタル会社が保守を行うため負担も少なく、経費計上も簡単です。短期利用や台数が不安定なケースに最適です。
リース|一定期間まとめて機器を利用できる
リースは指定した機種を2年以上の契約でまとめて借りる方法です。初期費用を抑えて高額機器を導入でき、台数やモデルの自由度も高い点が特徴です。ただし、中途解約ができず、故障時の修理は自社で手配する必要があります。長期的な導入を考える企業に最適です。
購入|長期運用を前提とした導入方法
購入はIT機器の所有権を自社で持つ方法です。使用期限の制限などはなく自由に使い続けられる一方で、取得額が10万円以上の場合は資産計上し減価償却が必要です。保守や修理も自社負担となるため、長期利用や独自環境に合わせた運用をしたい企業に最適です。
IT機器の貸出でレンタルにするメリット
IT機器のレンタルは、必要なときだけ利用できる導入方法で、契約条件が柔軟で、さまざまな状況に対応しやすいことが特徴です。ここでは、IT機器をレンタルするメリットについて解説します。
契約期間の途中でも柔軟に解約できる
レンタルはリースと違い、契約期間の自由度が高いのが特徴です。最短1日から数か月先まで設定でき、途中で不要になった場合も基本的に解約料は発生しません。
従業員の退職やプロジェクト終了など急な変化にも対応しやすく、無駄なコストを抑えた導入も可能です。さらに、利用期間を都度見直せることも大きなメリットといえます。
突発的な機器不足にもスピーディに対応できる
繁忙期の増員や新規プロジェクトの立ち上げなどで急にIT機器が必要になった場合も、レンタルならすぐに対応できます。早ければ数日以内に納品されるケースも多く、数十台規模の大量貸出にも対応可能です。必要な時だけ柔軟に台数を確保できることは大きなメリットといえます。イベントや研修など一時的な需要にも最適です。
導入期間中は購入よりコストを抑えられる
レンタルは購入に比べ、初期費用を大幅に抑えられるのが強みです。月額料金だけで利用でき、保守や修理費用も含まれることが多いため、導入時の負担を軽減できます。
利用期間が限定されている場合や台数が変動するケースでは、コスト効率の高い選択肢となります。経費処理が簡単なことも企業にとってメリットといえるでしょう。
IT機器の貸出でレンタルにするデメリット
レンタルは柔軟性が高い一方で、注意すべき点もあります。利用目的や契約条件によっては不都合が生じるケースもあるため、特徴を正しく理解することが大切です。ここでは、レンタルならではのおもなデメリットを解説します。
機種や台数の選択肢が限られる場合がある
レンタルでは、レンタル会社が保有する在庫から機種を選ぶため、希望するものや台数を自由に指定できない場合があります。
人気の高い高性能機種や生産数が限られているモデルは在庫不足になることも少なくありません。利用を検討する際は、事前に公式サイトや見積もりで取り扱い状況を確認しておきましょう。
長期利用では割高になりやすい
レンタルは短期間の利用には適していますが、長期的に使用する場合は購入やリースより総額が高くなる傾向があります。
料金にはメンテナンス費用が含まれることが多いため、単純に本体価格だけで比較するのは避けましょう。利用期間を事前に見積もり、トータルコストを把握して選択することが大切です。
IT機器の貸出でリースにするメリット
リースは、まとまったIT機器を一定期間利用する方法です。導入時の負担を分担できるほか、自由度の高い契約が可能な点も特徴です。ここでは、リースならではのおもなメリットについて解説します。
高額な初期費用を抑えて導入できる
リースは購入と違い、本体代金を一括で支払う必要がないため、導入時の初期費用を大幅に抑えられます。固定資産税などの負担もなく、月額料金として計上できることもメリットです。
資金繰りを重視したい企業や、創業間もない事業者にとっては有効な選択肢です。費用を平準化しつつ最新機種を導入できます。
必要な機種や台数を自由に選択できる
リースでは、希望する機種や台数を自由に選べるため、業務に必要なスペックを満たした端末を導入できます。レンタルのように在庫制限に左右されにくく、最新モデルや高性能機種も利用可能です。大量導入にも対応しやすく、展示会や大規模プロジェクトなどでも活用しやすいといったメリットがあります。
IT機器の貸出でリースにするデメリット
リースは計画的にIT機器を導入できる一方で、注意すべき制約もあります。契約内容によっては不便に感じる可能性があります。ここでは、リースを利用する際のおもなデメリットを解説します。
中途解約ができない
リース契約は、長期利用を前提としているため、原則として中途解約は認められていません。解約を希望する場合は、残り期間分のリース料金を支払ったり違約金が発生したりすることがあります。
そのため、契約中に機器が劣化したり性能不足となっても使い続けなければなりません。新モデルへ柔軟に切り替えたいような場合は注意が必要です。
維持管理のための手間や費用が生まれる
リースでは、メンテナンスや故障対応にかかる費用を企業側で負担する必要があります。レンタルのように業者が保守や代替機を手配するわけではないため、トラブル時の対応コストや業務負荷が増えることがデメリットです。保守契約を別途結ぶことも可能ですが、費用や管理体制について事前に把握しておく必要があります。
IT機器の貸出でレンタルにするべき企業
レンタルは短期的にIT機器が必要な企業に適しています。新拠点の立ち上げや短期研修、展示会など使用期間が限定される場面で特に有効な選択肢となります。突発的な人員増加や修理時の代替利用にも向いており、最短1日から契約できるサービスも少なくありません。
利用期間を自由に設定できるため、コストの最適化が容易で、導入までのスピードを重視する企業にとっては非常に実用的な手段といえるでしょう。
IT機器の貸出でリースにするべき企業
リースは2〜5年の中期利用を前提とする企業に適しています。従業員全員に統一機種をそろえたい場合や、大規模プロジェクトで一定台数を長期活用したいときに有効です。初期費用を抑えつつ最新モデルを計画的に導入でき、資金計画の見通しを立てやすいのも魅力です。
長期間にわたり安定した環境を維持したい、あるいは業務効率化を目的に端末を統一したい場合には、リースを選ぶのが合理的でしょう。
IT機器の貸出ではなく購入するべき企業
IT機器の購入は、5年以上の長期利用や特殊構成を求める企業に向いています。GPU搭載の高性能ワークステーションや研究開発用マシンなど、カスタマイズが必要な機器は購入する方が安心です。所有権を持つことで自由度が高まり、資産として管理できます。
減価償却後は総コストが抑えやすく、中古売却や他部署への再配備も可能です。自社でライフサイクル管理を行い、長期的に効率を追求したい場合に最適です。
IT機器レンタルの活用場面
IT機器レンタルは、必要な期間だけ端末を利用できるため、さまざまなビジネスシーンで活用されています。短期業務からイベント対応まで柔軟に対応できるのが特徴です。ここでは代表的な活用場面について解説します。
短期間の業務やスポット利用
短期プロジェクトや繁忙期だけ一時的にIT機器が必要な場合、レンタルは非常に便利です。たとえば、期間限定のデータ入力作業や新サービスの検証などで、数日〜数週間だけ大量の端末を確保したいケースに適しています。必要なときに必要な分だけ導入できるため、コストや在庫管理の負担を大幅に減らせます。
展示会・イベントでの一時的な機器利用
展示会やセミナーでは、来場者向けの体験端末やデモ機を複数台そろえる必要があります。購入すると保管や廃棄のコストが発生しますが、レンタルならイベント終了後に返却するだけで済みます。
Wi-Fi設定や必要なソフトウェアは導入済みの状態で納品されるサービスも多く、限られた準備期間でもスムーズに対応できるのが特徴です。
社内研修や新人教育での活用
社内研修や新人教育では、参加人数に合わせてIT機器を一時的に確保する必要があります。レンタルを活用すれば当日だけ必要な台数を用意でき、出張者が端末を持ち歩く手間も減らせます。
さらに、研修専用に初期設定された端末を用意すれば、セキュリティリスクを最小限に抑えられるため、情報漏えい対策にもつながります。
テレワーク導入時の一時的な貸与
テレワーク環境を短期間で整備したい場合もレンタルが最適といえます。キッティング済みの端末を短納期で納品してもらえて、在宅勤務に対応できます。初期費用も抑えられて、短期導入後の回収もスムーズです。
まとめ
IT機器の導入方法には、レンタル・リース・購入の3つがあり、利用目的や期間によって最適な選択肢は異なります。短期間の利用や急な台数増にはレンタル、統一環境で中長期的に使うならリース、長期利用やカスタマイズ重視なら購入が向いています。
導入を検討する際は、利用期間や用途を明確にし、初期費用や運用コスト、保守体制を比較することが大切です。効率的な機器運用を実現するには、社内だけで抱え込まず外部サービスを活用する方法もあります。
PCやIT機器の調達から設定、運用、アフターサポートまで一括で任せられる「フルライフサポートサービス」なら、現場の負担軽減とコスト最適化を同時に実現できます。詳しくは下記ページをご覧ください。
PC・IT機器のフルライフサポートサービス BPOサービスの詳細