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活用方法
デジタルサイネージ

長く安心して使えるデジタルサイネージの選び方|コスト・管理・拡張性のポイント

この記事がオススメな方

主な対象:デジタルサイネージシステムの選定を検討しているIT管理者・設備担当者

  1. 初めてサイネージシステムを選定する方
  2. 配信方式の違いや民生用テレビと専用ディスプレイの違いを知りたい
  3. 運用負荷を下げる管理機能や災害時対応、将来的なDX連携まで含めた選定ポイントを知りたい

こんにちは。デジタルサイネージソリューション「MediaSpace(メディアスペース)」の情報を発信する日立ケーイーシステムズのライターチームです。デジタルサイネージソリューション「MediaSpace(メディアスペース)」を活用し、社会インフラを支えるさまざまな生活シーンで各種システム・センサーとの情報連携やデータの利活用・可視化による人々のQoL(Quality of Life)向上をめざしています。

オフィスや商業施設、工場など、あらゆる場所でディスプレイを通じた情報発信が当たり前となりました。しかし、いざシステムを導入しようとすると、「配信方式の違いがわからない」「民生用テレビと専用ディスプレイは何が違うのか」といった疑問に直面するIT管理者様や設備担当者様も少なくありません。

この記事では、初めてサイネージシステムを選定する方に向けて、失敗しないシステム形態の選び方や、運用負荷を下げる管理機能、災害時対応や将来的なDX連携まで含めた選定ポイントを解説します。

MediaSpace(メディアスペース)の詳細

※本記事に記載のサービス・機能・サポート内容は一般的な情報であり、当社にて必ずしも対応を保証するものではございません。

オンプレミス型かクラウド型か? 現代のビジネスに適したシステム形態

サイネージシステムを選定する際、最初に検討すべきは「コンテンツをどのように配信・管理するか」というシステム形態です。大きく分けて「スタンドアロン型」「オンプレミス型」「クラウド型」があり、設置規模や運用体制によって最適な選択肢が異なります。

クラウド型|手軽な導入と柔軟な運用管理を実現

現在、多くの企業で導入が進んでいるのが「クラウド型」です。インターネット経由でベンダーが提供するサーバーにアクセスし、コンテンツの登録や配信スケジュールを管理します。

自社で専用サーバーを構築する必要がないため初期費用を抑えられ、インターネット環境があればどこからでも更新作業が可能です。また、複数の拠点に点在するディスプレイを一括管理するのに適しており、Webブラウザ上で直感的に操作できるサービスも多いため、専任のIT担当者が不在でも運用しやすいというメリットがあります。

オンプレミス型|高度なセキュリティと大規模配信に対応

「オンプレミス型」は、自社内のネットワーク(イントラネット)内に配信サーバーを構築する方式です。外部インターネットと遮断された環境で運用できるため、極めて高いセキュリティレベルが求められる金融機関や、機密情報を扱う工場の現場などで採用されます。

また、大規模な施設で数百台以上の端末に一斉配信する場合や、他の社内システムと密接に連携させたい場合にも、カスタマイズ性の高さから選ばれる傾向にあります。

スタンドアロン型|ネットワーク不要でシンプルな運用

「スタンドアロン型」は、USBメモリやSDカードに保存したデータをディスプレイに直接挿入して再生する、最もシンプルな方式です。ネットワーク構築が不要で導入コストは最も安価ですが、コンテンツの更新には現地へ赴く必要があるため、設置台数が少ない小規模店舗や、頻繁に更新を行わない場所に適しています。

コスト以外の判断基準:「運用環境」に適した機器選定

システム(ソフトウェア)と同様に重要なのが、映像を表示するディスプレイ(ハードウェア)の選定です。初期コストを抑えるために家電量販店で販売されている民生用テレビを検討されるケースがありますが、ビジネス用途では「設置環境」に耐えうる業務用ディスプレイを選ぶことが不可欠です。

輝度と視認性|設置場所の明るさに負けないスペック

オフィスや店舗のエントランスなど、外光が入る明るい場所に設置する場合、一般的なテレビの輝度(明るさ)では画面が暗く見づらくなってしまいます。

設置環境に応じて、屋内用であっても高輝度なモデルや、直射日光が当たる場所でも視認性を確保できる屋外対応モデルを選ぶ必要があります。また、視野角の広いIPSパネルなどを採用した製品であれば、斜めから見ても色が変化しにくく、通行人への訴求力を維持できます。

耐久性と連続稼働|24時間運用の過酷さに耐える設計

デジタルサイネージは、長時間あるいは24時間連続で稼働し続けるケースが珍しくありません。民生用テレビは一般家庭での使用を前提としており長時間連続稼働や縦設置には対応していないモデルも多く、長時間運用によるパネルの焼き付きや熱による故障のリスクが高まります。

業務用ディスプレイは、縦置き設置に対応した排熱設計や、防塵・防水性能を備えたモデルなど、過酷な環境下での長期運用を前提に設計されています。

IT管理者の負担を減らす「遠隔監視」と「一括管理」の重要性

サイネージの台数が増えるにつれて課題となるのが「管理業務の負荷」です。各拠点にあるディスプレイの状況を現地に行かずに把握し、効率的に運用するためには、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)や管理機能の充実度が鍵となります。

コンテンツの一括配信とスケジューリング

優れたサイネージシステムには、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で番組構成を作成し、指定した日時に自動配信するスケジューリング機能が備わっています。

たとえば、「朝・昼・夕方で表示内容を切り替える」「エリアAとエリアBで異なる情報を流す」といった複雑な運用も、管理画面から一元的に設定可能です。これにより、現場スタッフの手を煩わせることなく、本部主導でのタイムリーな情報発信が実現します。

死活監視とリモートメンテナンス

ディスプレイが「真っ暗になっている」「エラー画面で止まっている」といったトラブルは、ブランドイメージを損なうだけでなく、重要な情報の伝達漏れにつながります。

管理機能が充実したシステムでは、端末の稼働状況(死活監視)をリアルタイムでチェックし、異常が発生した際に管理者に通知する機能があります。また、再起動やファームウェアの更新を遠隔操作で行える場合もあり、トラブル対応のための出張コストやダウンタイムを最小限に抑えられます。

災害時の情報インフラとして機能する「自動切り替え」の仕組み

BCP(事業継続計画)の観点から、デジタルサイネージを「災害時の情報伝達ツール」として位置づける企業が増えています。平常時は広告や社内情報を流し、緊急時には避難誘導や警報を表示するフェーズフリーな活用が注目されています。

緊急割り込み配信とJアラート連携

多くの上位機種・エンタープライズ向け製品では、緊急時に通常の再生スケジュールを中断し、最優先で災害情報を表示する「割り込み配信機能」を備えたモデルもあります。

さらに、Jアラート(全国瞬時警報システム)や地震速報と自動連携するシステムであれば、管理者の操作を介さず、自動的に警報表示へ切り替える運用も可能です。(※1)。オフィスビルや工場において、従業員の安全確保や迅速な避難誘導を支援する重要な機能です。

※1…自治体の受信機や防災システムとの連携方式により、個別の設定や追加機器が必要となる場合があります。

電源対策と情報更新の継続性

災害時に停電が発生した場合でも、一定時間情報を表示し続けられるよう、UPS(無停電電源装置)との連携や、バッテリー内蔵型のキオスク端末を検討することも重要です。災害時にはインターネット回線が不安定になる可能性もあるため、キャッシュ機能によってオフラインでも直前の情報を表示し続けられるかなど、システムごとの挙動を確認しておく必要があります。

将来的なDXを見据えた拡張性とベンダーのサポート体制

デジタルサイネージは単体で完結するものではなく、社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する一つの接点となりつつあります。導入後の発展性を考慮した選定が、投資対効果を高めます。

外部システムやIoTセンサーとの連携

最新のサイネージシステムは、外部データとの連携機能を強化しています。たとえば、工場の生産管理システムと連携して稼働状況をリアルタイム表示したり、AIカメラと連携して視聴者の属性(性別・年齢層など)を推定することで表示コンテンツを切り替えるといった活用事例も見られます。

また、会議室予約システムと連動させて空室状況を表示するなど、オフィスのワークスタイル変革に寄与する使い方も広がっています。

ベンダーの提案力と保守サポート

システム導入はゴールではなくスタートです。運用開始後に「もっとこんな使い方がしたい」という要望が出てきたり、予期せぬトラブルが発生したりすることもあります。

そのため、単に機器を販売するだけでなく、コンテンツ制作の支援や、設置工事から保守メンテナンスまでワンストップで対応できるベンダーを選ぶことが重要です。全国対応のサポート体制や、豊富な導入実績に基づく運用提案力があるパートナーを選ぶことで、長期的に安定したシステム運用が可能になります。

まとめ

デジタルサイネージシステムの導入にあたっては、コストだけでなく、運用体制に合わせた配信方式(クラウド/オンプレミス)や、設置環境に適したハードウェア選定が重要です。また、管理者の負担を軽減する遠隔管理機能や、災害時のBCP対策、将来的なシステム連携を見据えた拡張性も欠かせない視点となります。

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