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設備保全の見える化のイメージ画像
設備保全 見える化

設備保全の見える化とは?得られる効果や注意点を解説

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主な対象:製造業の設備管理

  1. 設備保全の見える化を進める方法を知りたい
  2. 自社工場の見える化が進まず困っている
  3. 設備保全の見える化について学んで上長に交渉したい

こんにちは。現場の最適化を実現するソリューション「WORKFRONTシリーズ」で、品質向上・生産性向上・省エネ推進をご支援する日立ケーイーシステムズのライターチームです。

設備保全の見える化は、工場の設備や機械などの状態を離れた場所からでも確認できるように仕組み化することです。設備保全の見える化により、設備の異常を早期に察知でき、設備寿命も延びます。この記事では、設備保全の見える化で得られる効果や導入のポイント、注意点を詳しく解説するため、最後まで一読ください。

※本記事に記載のサービス・機能・サポート内容は一般的な情報であり、当社にて必ずしも対応を保証するものではございません。

設備保全の見える化とは

設備保全の見える化とは、工場から離れた場所でも、設備の稼働状況や劣化状態などを把握できるようにシステム化することです。

設備の状態はこれまで工場で確認しなければわかりませんでしたが、IoTの導入などにより、現場の設備からデータを集め、離れた場所からでも状態を確認できるようになります。リアルタイムでデータを確認できるため、簡単に異常に気付くことができ、業務の効率化や生産性の向上にもつながります。

設備保全の見える化で得られるメリット

設備保全の見える化で得られる5つのメリットについて解説します。

設備の異常を早期に見つけられる

設備保全の見える化を進めることで、工場設備の異常に早く気付くことができます。

今までの設備管理では、現場の従業員の目によって機械や設備の不良を探していました。そのため、発見が遅れて解決に時間がかかったり、生産ラインが止まってしまったりといったトラブルも起こりやすい状態でした。

設備保全を見える化することでデータによって状況を把握しやすくなり、問題を早く見つけられるため、設備の稼働率向上につながります。

コストが削減できる

設備保全を見える化すると、コストを削減できるメリットもあります。今までの設備保全は、定期的に点検を行うことで設備の管理をしていたため、緊急性が低い点検も含まれていました。

設備保全の見える化で、データに基づき、不良が出やすいタイミングなどに絞って点検の頻度を決められるようになるため、より効率的な点検が可能です。結果として、業務の効率化や人件費などのコスト削減にもつながります。

また、故障に気付く前に異常を察知しやすくなるため、設備の修理や復旧にかかる費用や時間も削減可能です。

設備の寿命が延びやすい

設備保全の見える化で、設備寿命が延びやすいというメリットもあります。

工場で使用される設備は、一般的に導入に多大なコストがかかります。導入後は頻繁に設備を購入するケースは少なく、10年以上使い続けるケースも少なくありません。

設備保全の見える化で、データで設備の状態を判断できるようになれば、適切な点検や修理ができるようになり、設備を長く使い続けられるようになるでしょう。

品質不良を避けられる

設備保全を見える化すると、品質不良を避けられ、製品の品質が安定しやすくなります。設備の一部に劣化が見られると、製造する部品にも影響が出てしまい、不良品を生み出してしまう可能性があります。

設備保全の見える化によって設備を適切に管理できるようになれば、劣化や異常が起こる前に部品交換や修繕を行えるので、正常な状態で設備を稼働でき、不良品が出にくくなるメリットがあります。

属人化を避けられる

設備保全の見える化の最後のメリットとして、属人化を避けられる点も挙げられます。工場設備の状態は、ベテランの従業員の目や感覚で判断されることが多く、属人化しやすい傾向にあります。

ベテランの従業員が退職などによっていなくなると、作業に影響が出る可能性もあるでしょう。設備保全の見える化を進めると人の感覚に頼ることなく設備の状態を把握できるようになるため、担当者によって異常に気付かないなどのリスクを低減できます。

設備保全の見える化を進めるステップ

設備保全の見える化を進めるためには、以下の3つのステップで進めましょう。

  • 見える化のための準備をする
  • 見える化のためのシステム構築
  • システムの運用と改善を行う

それぞれのステップを詳しく解説します。

見える化のための準備をする

見える化のためのシステム導入を進めるために、まずは見える化によって得られるデータをどのように活用するかを検討しましょう。

目的が明確でなければどのようにデータを取得すればよいかわからなくなるため、目的や取得するデータの数値などを具体的に決めていきます。データを取得する設備には、データ取得用のセンサーが搭載されているか確認します。設備にセンサーがない場合には、センサーやカメラの設置から始めましょう。

見える化のためのシステム構築

設備保全の見える化のための準備が整ったら、設備センサーからのデータを表示・共有するためのシステムを構築しましょう。センサーデータの集約は量が多く、企業全体でデータを共有するのが難しいため、わかりやすいシステムを構築する必要があります。

システム構築の際には、取得したデータを自社でどのように表示するかの仕組みを考えるか、設備保全の見える化のための専用システムを提供している企業に依頼する方法があります。

システム関連部署がない場合は、専門の企業に相談したり、システムに関連する専門知識のある従業員を新たに雇うなどの対策が必要です。

システムの運用と改善を行う

設備保全の見える化によってデータを集約し、分析、改善を進めましょう。設備保全の見える化を進めても、実際に運用して活用しなければ意味がありません。設備保全の見える化によって得られたデータを集約し、不具合や故障を防ぎましょう。

システム運用から得られたデータから、故障しやすい兆候などを見つけ、今後の運用に生かすことが大切です。

設備保全の見える化を進める3つのポイント

設備保全の見える化を進めるための3つのポイントについて解説します。

1. 自社の課題にあったシステムを選ぶ

設備保全の見える化を進める際には、自社の課題解決ができるシステムを選ぶことが大切です。

たとえば、ベテランの従業員の感覚のみに頼っているため、誰でも設備の劣化や故障を検知できるようにしたいのであれば、作業手順書の管理や、ナレッジ共有ができる機能のあるシステムが向いています。

高機能のシステムであっても、自社に合っていないものであれば使いこなすことができず、見える化を進める前の状況と変わらないこともあります。システム導入前に自社の課題を明確にしてから、導入を検討しましょう。

2. 現場の従業員が選びやすいものを選ぶ

設備保全の見える化を進める際には、現場の従業員が使いやすいものを選ぶようにしましょう。

見える化を実現しても、現場の従業員がうまく使いこなせない、業務フローに合っていないなどの問題が起こると、課題の解決に至らない可能性があります。

導入するシステムは、企業のシステム部門が中心となって決定することも多いでしょう。その場合でも、現場の従業員に意見をもらうなど、現場ファーストで考える必要があります。

3. 既存のシステムと連携できるか確認する

設備保全の見える化で使用するシステムは、生産管理システムやERPと連携することで業務を効率化しやすくなります。

使用しているシステムと連携ができないと、データの転記ミスなどが発生してしまい、トラブルにつながります。新しいシステムを導入する際には、事前に連携テストを実施するようにしてください。

設備保全の見える化を行う際の注意点

設備保全を見える化する際には、以下の3点に注意しましょう。

  • 見える化の目的やKPIを設定する
  • 必要なデータの種類と取得方法を確認する
  • データを活用する

それぞれの注意点について詳しく解説します。

見える化の目的やKPIを設定する

設備保全の見える化の導入で、企業が目指す目的やKPIを設定しましょう。

設備保全の見える化の導入を目的にしてしまうと、導入したことがゴールになり、課題の解決につながらない可能性があります。

なぜ設備保全の見える化を行うのか、解決すべき課題など、設備保全の導入の目的を社内でよく検討してから実行するようにしましょう。

必要なデータの種類と取得方法を確認する

設備保全の見える化を実現する際には、必要なデータの種類と、その取得方法についてよく確認しましょう。

設備の状態は、センサーで確認する以外にも、人の動きや扉の開閉頻度など、さまざまな方法でデータの取得ができます。自社の設備の状況や取得したいデータを考え、効率的にデータを取得する方法を検討しましょう。

データを活用する

設備保全の見える化を進める際は、データの活用までできるように方法を検討しましょう。見える化の目的はデータの取得ではなく、結果を元に分析や改善を行うことです。設備の状態が見えるようになっても、課題解決に至らなければ意味がありません。取得したデータを活用し、改善できるように行動しましょう。

まとめ

設備保全の見える化は、工場から離れた場所でも、設備の稼働状況や劣化状態などを把握できるように仕組み化することです。設備の異常を早く見つけられたり、属人化を避けられたりといったメリットがあります。

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